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2016年12月22日木曜日

「泣いてたまるか」




師走二十二日(木)今年最後の400字のリングとなる。申年は去る。
人間に多くの宿題を残して。

冬至というのにジーンズにTシャツでもいいような暖かさは不気味だ。
そう申年は何もかも不気味な明日を感じさせた。人類の危機すら感じる。
富める者と貧者の格差は拡大の一途となる。
世界は右傾化、暴力化する。ファナティックなリーダーが世界を動かす。
狂気の時代が来ているのだ。

戦争か平和か。国民主権か、国家主権か。法は萎縮し怯える。
我々日本国がアメリカの従属国、未だに占領政策下に置かれていることが露出する。
政治、経済は混乱、混迷し主体を失い支配国に振り回される。
先進国の中で最下位に近い教育への投資はこの国の未来を失う。

芸術、文化は牙を抜かれ、哲学者は沈黙する。人間は思考することを哄笑しつつ、後退して行く。まるで息を吸うようにスマホを酸素化しパソコンに向い、マウスを握りしめる。便利な進化と便利すぎる退化がギシギシとせめぎ合う。
人とヒトは傷つけ合い、人とヒトは赤く流れる血の川を泳ぐ。
だが決して諦めてはならない。
少年のような青い空があり、少女のような白い雲は流れる。

自分にできることは何かを考える。
背伸びして出来ないことをすることはない。
等身大の自分を磨く。その結果が希望となる。
無為徒食に生きては人生は勿体ないということを私自身に語りかけている。

来たる酉年、どうコケコッコーとスタートさせるかを考えている。
♪~上を向いたらキリがない 下を向いたらアトがない さじをなげるは まだまだ早い…。「泣いてたまるか」渥美清さんが唄ったように。

出来ることを今日からやる。一年間400字のリングにお付き合いありがとうございます。
良いお年を迎えて下さい。人間は強い、ヒトはやさしい。
私はそれを信じて、新しいリングの上に立って行く。

一月十日より再開します。いつものグラスにドライジン。
午前四時ジャスト、NHKテレビではカンガルーの親子が仲良く食事をしている。
私は落花生をむきはじめた。「花は落ちてもきっと生きる。」

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