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2017年2月13日月曜日

「お茶漬け」




これは私のうがった読みである。
小泉純一郎元総理が安倍晋三現総理を評して、物おじしないところを認めたと言っていたのを思い出した。

世界中の殆どの指導者がノーを突きつけているトランプ大統領に接近密着した。
敵を知るためには敵を知るべしという。
接待をされるのと、“接待漬け”にされるのとは大差がある。

いわゆる接待とは日頃のごあいさつの一つである。
前略と敬具の間に、少しばかりのお料理とお酒などが礼文の替わりにある、ビジネスをして行く上で最も大切な商習慣であると言っていい。
いわばお世話になっている会社や仕事のカウンターパートナーの方々への感謝の意である。

“接待漬け”とは下心が満々とある過剰行為である。
ヨイショの連発、気色悪いお世辞、嘘八百を隠すために歯が浮いて口から飛び出すほどのおいしい言葉をあらん限り放出する。
ヤクザ者でも怖ろしいという地面師たちや、悪徳不動産屋たちはこれが上手い。
更に詐欺師や詐話師たちゴト師たちも上手い。
オドロシイぞと思わせてやさしく接する。やさしいと思うと突然オドロシクなる。
トランプ大統領のアホみたいな別荘に引き込まれた物おじしない安倍晋三総理に、なんだか妙な同情心を持った。顔は笑っても体は緊張していた。

トランプ大統領たちを見ていると、映画「凶悪」に出てくる異常な地面師(リリー・フランキー)と人を殺すのを蟻をつぶすほどしか思っていない、極悪のヤクザ者(ピエール瀧)を思い出した。この映画は実話を基にしている。
地面師(無期懲役)ヤクザ者(死刑囚)は収監中である。

トランプ大統領の主要閣僚は殆どゴールドマン・サックスのメンバー、彼等にとってトランプ大統領は小さな不動産業者位の認識しかない。
手の上でトランプカードを操り、いざとなったら破り捨てるだろう。
大統領専用機、別荘、ゴルフ。これでもかと“接待漬け”にするトランプ大統領。
だが心は中国、北朝鮮にあるのか、日本語を同時通訳するイヤホンを付け忘れていた。
したたかなロシア、中国、欧州諸国は凶悪の主人公たちと同じく、金儲けのためならなんでもする。

ネアンデルタール人をはじめ多くの種族をこの地球から抹殺したのは、ホモ・サピエンスだという。人類は凶暴なのだ。
やはりアメリカの接待漬けより、日本の漬物の方が旨いはずだ、塩シャケと一緒のお茶漬けがいちばんだと思う。

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