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2017年3月27日月曜日

「三月二十四日のこと」




先週金曜日は心ならずもブログを休載してしまった。
そのことに気がついた時はすでに土曜日となっていた。

アメリカ、スペイン、ドイツ、海外ロケを一緒にしていた写真家と久々に会い話が弾んだ。ごく一部の人気写真家以外は写真家不況である。
そんな中で四谷に80坪近くあるスタジオを二つ持ち、スタッフも10人位揃えている。
そのスタジオに見学に行く事になっていたので、アレコレ仕事やら資料整理、何本かの連絡を取り合っていたら思いの外時間がかかってしまった。

凄まじい早さで私のブログを打ってくれる敏腕女史が私の代わりに「ひろしま さとやま未来博」(25日より開始)で広島に出張しているのも要因であった。
代打をしてくれる人には急ぎの仕事を頼んでいた。

写真家の友人と行きつけの店に行き、男三人でお互いに大好きな将棋の話、囲碁の話、大相撲の話、籠池証人喚問の話。歴史の話は大化の改新から中世、戦国時代、関ヶ原から明治維新そして近代まで話は弾んだ。
一緒にロケに行った時はいつも飛行機の中で小さな将棋盤で時間をつぶした。
写真家はとても強く、勝つことはできなかった。
将棋雑誌の表紙の写真をずっと撮っていた。
ワイン通で有名なのだが私はワイン不通である。で、ワインを語ってくれた。
なかなかに奥深い話であった。

被写体としての籠池泰典氏の話になった。写真家の目は鋭い。
籠池氏は覚悟を決めたのか、やけにすっきり爽やかであった。
未だ勝負手を何枚か持っているのか余裕が出ていた。
ひとまず世間を巻き込むことに成功した。“追われる者は人民の海へ入れ”という。
近々一緒に仕事をする事を約束して別れた。

このブログを書いている今現在は、三月二十六日(日)午前四時二十三分四十秒である。写真家と別れ帰宅した土曜日午前二時すぎから、借りてきた映画をアレコレしながら見ている。
テレビドラマを超えられないと思ってずっと見てなかった「64(ロクヨン)前後篇」約5時間、「オマールの壁」98分、もう何度目かの「トレイン・スポッティング」126分、「家族はつらいよ」108分、「モディリアーニ・真実の愛」127分、「夢二・愛のほとばしり」108分、途中に食事をしながら、椅子に座り、床に横になり、(立ち上がり)ボクシングのシャドーをする。
右手にリモコンを持って、朝刊、夕刊を読みながら見る。

昼、天丼(エビ・イカ・キス・カボチャ・ナス・シシトウ)を食す。
夜、握り寿司を一人前食す。他にホッキ貝と赤貝、ミル貝の刺身を食す。
日本酒二合。

昼寝らしきものは鍼灸の達人の治療を受けながら。
平塚の達人にはホントは三倍払わないといけない程、私の体はガチンガチンになっている。達人は治療でなく工事ですと言う。
その後「裏関ヶ原」吉川永青著を100ページほど読む。

佐藤浩市という役者はなんで声高かに叫ぶ芝居ばかりするようになってしまったのだろうか。新人の時は虚無感があってよかった。
「64(ロクヨン)」で日本アカデミーの主演男優賞を受賞したが、私にはワンパターンの演技であった。一人だけ浮いてしまう。
テレビドラマで同じ役を演じたピエール瀧に及んでいない。
刑事から広報官に格下げ(?)された男の耐える姿が出てない。
何しろ長過ぎるのであきれてしまった。
奥田瑛二は相変わらずスーツの着こなしがすばらしい。

原作者横山秀夫は上毛新聞の記者出身、映画は地方紙と警察内部の話だが、本庁(警察では本店という桜田門)の記者クラブより多人数なのでかえってリアリティがなかった。
「オマールの壁」はいい映画であった。パレスチナの今が見える。
数十メートルの壁を超えると恋人がいる、秘密警察がいる。拷問とリンチが待っている。仲間との愛。
山田洋次監督の「家族はつらいよ」は、フーテンの寅さんを失った山田洋次さんのつらい気持ちが出ている喜劇であった。

現在五時〇二分三十六秒、思い切りつまんない「夢二」を見ている。
絵を描かず女性を抱きまくるだけ。六時からTBSで時事放談があるのでそれを見る。
外は雨がシトシトピッチャンと降りはじめた。過去に見ている他作はいずれ後日に。
やっぱり映画は脚本が第一である。そして何より監督。
いつものグラスにバカルティラムを入れた。(文中敬称略)

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