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2018年1月19日金曜日

「ドライフルーツ&カナヅチ」


一昨日朝八重洲口にある黒い高層ビル、鉄鋼ビルで新しい仕事の提案をした後、日本橋三越の菓子売り場に行った。
目的は昨年末友人から教えてもらったドライフルーツを買うためである。そのドライフルーツは円形でやや小型のピザ位の大きさであった。
いろんなフルーツがこれでもかとギッシリせめぎ合っている。
まあこれならあっそうで終りなのだが、なんと銀色のカナヅチが一緒にパッケージされている。
このドライフルーツはそのカナヅチでぶっ叩いて割りながら味を楽しみ、大・中・小の割れた破片を味わうのであった。Tの字型の銀色のカナヅチの叩く部分は二カ所あり、それぞれイボイボ状とギザギザ状になっている。透明な袋の中に入っているドライフルーツをこのヤローとばかり叩いて割る。これが実に美味しいのだ。家族全員で叩いては割り、叩いては割って食べた。
でこれをある人、ある方、あるところへプレゼントしてあげようと思った。
日本橋三越本店の本館菓子売り場を探し求めたが見つからない。ここでしか売ってないと聞いていたので探し続けた。老舗のブランドがズラズラと並んでいる。室町時代からとか、江戸、明治、大正創業という店と共に、新しい味を追求したロールケーキに大行列、マリーアントワネットが食べた(?)というフランスチョコ大賞に中行列、その他にもいろいろに小行列、次の打ち合わせがあるので教えてくれた人に電話をした。
もしもし、どこにあんの、いくら探してもないよと言った。相手はちょっと切って待ってという。
そして電話が来た。もしもしすごく小さなショップで見逃しているのでは、なんか英語で FRUIT & NUTS という文字があったけどと言ったら、そうそうそこですよとなった。左右1.5メートルくらいのショップに二人の女性、あのトンカチというか、カナヅチで割るドライフルーツあると聞いたら、一月十日で終売になりました。テレビで紹介されたら一気にお客さんが来て品切れとのことであった。二人の女性はスミマセンと言ってくれた。あのさドライフルーツを叩くのに使ったカナヅチというかトンカチは何に使うんだろうねと言ったら、そうですねトンカツとかビーフステーキを作る時肉を叩いて使うとか、そう言って苦笑した。
よしそれじゃ、それと、それと、それをチョーダイ、家に持って帰って冷凍庫でカチンコチンにして、家にあるカナヅチでぶっ叩いて食べてみるわと言って、小さな袋の中にあるドライフルーツを買って三越を後にした。バカな冗談を二人の女性に言ったら、二人は声を出して笑った。友人はちゃんと電話を入れてくれていた。きっと人相の悪いヤクザみたいなのが行くからと(?)。
菓子売り場はアートギャラリーみたいで、アイデアの宝庫だ。それぞれの店が温故知新を大切にとか、頑固一徹や、この道一筋にかけている。オッ、鎌倉名物”鳩サブレー”に小行列ではないか、江の島のタコせんべいとか、シラスせんべいがあればと思った。

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